
日経平均株価&Nikkei225指数先物は三角持ち合い(9/19)
前週の株価上昇で期待をされた9日の陽線高値と、過去の高値安値を結んだラインを繋いでよく観察していくと、それぞれの支持線が収縮する形になるのが確認できます。
これらは、一般的に三角持ち合いと呼ばれ、相場のエネルギーが溜めこまれている状況を示していて、上か下かどっちかに抜けていった場合、その抜けた方向へ強いトレンドが発生するケースが多く見られます。
このような値動きでは、過去の事例から見てもかなりの確率で同じような動きが観測できることから、注意深く日経平均株価の値動きを見守るべきタイミングだと言えます。
しかし、三角保ち合いからのトレンドは、ある程度の期間の間にどちらかの方向へ抜けて行くことが条件なので、長期化してしまうと注意が必用です。
長期化してしまった場合は、今度は逆にもみ合い相場へと突入してしまうこともあるからです。
今後の日経平均株価&Nikkei225指数先物のゆくえ
今週は、日本と米国における大きなイベントがあったにも関わらず、それほどたいした相場への影響はありませんでした。
これらの結果から、力強い方向性を持ったトレンドは期待できず、もみ合い相場がしばらくの期間続くことを想定しておかなければなりません。
本格的な上に向けての動きをとりもどすには、まだ当分時間がかかりそうな雰囲気だと分析しています。
また週足で見た場合でも、雲上限で反発はしているうちは、抵抗帯としての機能を発揮して、再度上昇するきっかけになるものなのですが、これらの抵抗帯付近で、いったん調整をしながらレンジ局面へと突入することになると、これまでとは状況が変わってきます。
今後、この雲の中へとどんどんと入っていくにつれて、株価は力強い上昇力を失ってしまう事になってしまいます。
その結果、この雲を下へと抜けてしまうと、マーケット参加者の心理も大きく影響することから、本格的な下落トレンドへと突入することになります。
まとめ
現在の日経平均株価の中期的な基調方向感としては、下を向いたまま継続している上に、短期の方向感としては、もみ合いレンジ相場といったところです。
国内では、政府の景気対策への大きな期待があることから、思い切った売り込みに向けてのタイミングはと取りにくいといった意見もあり、見極めが難しいと言えます。
しかし、中国株に関してはまだまだ動向に強い警戒感を持ったままで、上値を積極的に買う動きには結びつきずらい状況なので、しっかりと下値を判断するための材料ができるまでは、慎重にいきたいと思います。