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日本国債市場が8月に入り急落!国債価格の変動リスクに大混乱

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日銀の追加暖和が、市場で期待されていた3次元以外のサプライズ的な内容がなかったことから、最小限の追暖和と判断され急落と上昇を繰り返す荒れた動きとなっていました。

さらに、8月入ってからは国際市場においても混乱をきたす状況がありました。

これまでは、海外のヘッジファンドを中心に国内勢の米ドルを用立てる際のコストが上がっていたことで、ベーシススワップが拡大していましたが、日銀が米ドル特則を倍増したことから、その影響を受けてコストが大きく低下しました。

割安と見ていたマーケット参加者は、ロングポジションをかなりの量で積み上げていっていましたが、先ほどの影響を受けて多くのマーケット参加者がまとまって売りに転じたこともあって、日本国債が一気に下落しました。

そして、円の長期金利もつられて急激に上がるなど、ひと目にして混乱しているとわかる状況になっていました。

国債価格の変動リスクが意識されている

これらの混乱は、次回の金融政策会合において国債の買い取りに関して縮小があるのではないかといった憶測が飛び交い、万が一の良くない情報が示されるのではないかといった不安要素が国債市場に露呈し混乱を招いています。

これらの動揺に対して黒田総裁は、政策に変更はなく暖和縮小とはならないと思うと話しています。

次回の金融政策決定会合に向けて

前回、政策発表の声明文のタイトルで示されていた、金融暖和の強化についてという部分を見る限り、ある仮説を推測することができます。

これまでサプライズを用いて大胆な金融政策を行ってきた黒田総裁ですが、元の順を追って状況に応じた金融政策へ戻す事を、意味しているのではないかと捉える事もできます。

もしそうだとすると、さらなる国債買い入れ枠の増加や、マイナス金利を深掘りする可能性が遠くなってしまったと言えるかもしれません。

また、市場が期待していたヘリマネなどの可能性もなくなったことを、嫌気されたことも合わせて国債の急落を招く原因となりましたが、マーケットが過熱しすぎていたことから起きた反動だったともとれます。

国債急落をきっかけに相場が崩れる可能性も?

今回の買い仕掛けを行ったのは、海外投資家と高い値段で日銀へ国債を売りたかった業者だと見られていて、8月2日の10年国債において、急激な下落を引き起こした原因ともなっています。

今回の国債急落をきっかけに、上昇を続けてき相場の今までのパターンが崩れてしまうかもしれません。

これから、ボラティリティの大きな値動きが続くようであれば、海外投資家は日本国債のポジション量を調整して大幅に減らしてくることも考えられます。

日銀トレードが思った方向へいかなくなれば、日本国債のマーケット参加者が減ってしまう心配もあります。

国債の長期金利が上昇する動きとなれば、様子見で控えていた投資家も改めて出てくるとは思いますが、一旦落ち着きを取り戻さなければ難しいでしょう。

まだまだ次回の金融政策決定会合までに、いろいろな情報が出てくると思われますが、国債市場がこれまで以上に動揺をするなら日銀も出口戦略へと対応を模索してくる可能性もありますので、しっかりと見極めていきたいです。

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