
日経平均9月の株価調整は好機!ファンダメンタルズ要因が後押し
アメリカ株のアノマリー
ECBヨーロッパ中央銀行が現状維持を示したことから、ユーロが上昇する場面もあり、各国の株式市場は下落する動きとなりました。
アメリカ株が続落している一方、為替でドル円が反発してきています。
株式市場と為替マーケットでの綱引き要因となっていますが、日経先物ではメジャーSQがあったことから、今週は上下に振れやすい状況でした。
今後の注目するポイントとしては、アメリカ株のアノマリーが取り上げられています。
過去の経験則に基づいた教訓として、知られている金融用語ですね。
例えば、年初を100とした指数化したダウ平均の、過去20年間のパフォーマンスを平均化したデータを見てみましょう。
こちらのデータをよく見ると、今年は1年を通して約8%株価が上昇してきたことがわかります。
季節要因として、年初は弱いですが、5月には高値をつけています。
そして、6月から秋口までが再度弱くなる時期ですが、特に9月に株価調整があるのが特徴的な動きです。
そこから年末にかけて、感謝祭相場となりクリスマス相場を経て、年末には株価が上昇しているのがわかります。
9月の株価調整は好機
セルインメイ、カムバック in セプテンバーという格言があります。
これは、5月に手持ちのポジションを売って市場を離れて、9月には再度マーケットに戻るのを忘れないようにという内容です。
特に、9月の株価調整は、絶好の好機になると考えられています。
今年もこのパターンに当てはまるとは一概に言えませんが、7月と8月にダウは最高値を更新しています。
この動きから見て、秋に株価調整があってもなんらおかしくなく、むしろ株価調整の可能性は高いと見られています。
そのキッカケが、追加利上げ観測となるかもしれませんし、大統領選挙動向かもしれません。
ファンダメンタルズ要因
また、2013年を起点にした、主要株価指数別 EPS業績見通しデータを参考にしてみましょう。
こちらのデータでは、アメリカと日本は共に、今年後半から来年にかけて増益基調が見込まれています。
これらのファンダメンタルズ要因を背景に、9月のアメリカ株の調整局面で日経平均株価が連れ安するのであれば、良い投資機会と考えられています。
日経平均株価が、9月の調整局面を迎えた場面では、その後の上昇転換タイミングを慎重に狙っていきたいですね。