
ドル円119円を割るとヤバイ!黒田バズーカ第3弾は来春?(12/22)
ドル円日足チャートですが、日銀発表を受けて一時的に上振れをして123円半ばまで急騰したあと、121円まで急激に反落しました。

今後の動きを見ていくポイントとしては、これまで度々「中央銀行が為替の値動きにあわせて金融政策を決めるということはない」と言われて来ましたが、今後の展開によってはまったく無視することはできない状況になってくるかと思われます。
現在、大企業の想定レートは、以前に比べて徐々に上がってきているようですが、直近の値では119円40銭あたりに置かれていると言われています。
ですので、このラインを大きく割り込んできて長期間に渡り定着する状況になると、日銀の目指している賃上げや設備投資などの企業の投資活動に影響が出てくることになってしまいます。
万が一、そういった状況が続くようであれば、追加緩和が必要だということになります。
少し前にチャイナショックで、ドル円116円といった場面もありましたが、こういった下げは定着せずに120円付近まで戻していますので短期的であれば問題はありません。

しかし、このような状況で下がったまま定着するようなことがあると非常にまずい環境となってきますので、円高が続くようだと追加緩和の可能性が高くなると考えることもできます。
そして今世界的には、原油安とアメリカの利上げによるドル高、新興国不安などが大きなテーマとなっています。
毎年1月になると新興国不安という動きが出てくるのですが、また年明けに新興国不安が広がりを見せるようですと、リスク回避といった可能性もあるでしょう。
そういった流れを受けて株安、円高という状況になってしまうと、やはり追加緩和といった展開も相当に考えられます
とにかく年明けは、新興国不安を見守りながらとるべき戦略を決定していかないといけませんので、じっくりと見極めていく必要があります。
追加緩和への期待も大きいのでそちらにばかり目が行きがちですが、あまりそれだけにとらわれずに他の要素にも目を配って行きたいと思います。