
NYダウ回復に向け動き出す?米ドル円や豪ドル円も上昇(10/10)
NYダウは回復に向けて動きだした?
マーケットのリスクを許容する数値を測るための有効な指標として、重要な位置づけにあるのがNYダウだと考えています。
最近では新興国や中国などの株安なども、世界のマーケットに影響を与えることが多くなってきていますが、やはり金融市場の中心となるNYダウに大きな動きがあれば、これまでの事例から見ても世界の金融市は一変します。

少し前になりますが、8月の下旬にNY市場でNYダウが1万7千ドルを割り込んで終わってしまった時には、チャイナショックを誘引することになりました。
この時は、重要な週足での200日移動平均がサポートとして機能する動きを見せて一旦は下げ止まりました。
その後も、チャイナショックの影響から、何度も下落方向への負荷が大きくのしかかり、見極めるのが難しい地合いが継続していましたが、じわりじわりと回復傾向を見せています。

先週の水曜日には、1万7千ドル回復を目前のところまで押し戻してくるぐらい強い反発を見せてきましたね。
NYダウに合わせ米ドル円や豪ドル円も上昇
NYダウを含むこれらの要因からリスクを許容する値が全体的に回復してきていると見られ、株式市場の代替とされる豪ドル円は大きく反発する動きを見せています。

先週の動きの中で、豪ドル円は雇用統計発表後に一時的ではありますが、83.30円付近まで大きく急落しましたが、その後は株式の動きに呼び戻されるようにして、7日の水曜日には一時86.85円まで一気に回復する値動きを見せています。
ただし、戻しているのは良いのですが、けっこう急激な値動きでの戻しだと見られることから、他の悪い材料をうまく消化できることが前提で、少しづづ底固めをしてくる展開が予想されます。
仮にですが、NYダウがしっかりと1万7千ドルを安定して回復してくる動きを見せることで、その動きに連られて米ドル円&日経平均も反発してくるだろうと思われます。

豪ドル円は、今のところオーストラリアの政策や金利などの要素よりも、株式の代替的動きをしていると見ていますので、豪ドル円に引っ張られるように米ドル円も少しづつ上昇へ向けての底固めをしていくものだと考えています。
TPPの合意についても株式市場にはプラス材料にはなると見ていて、これらの影響で株式が上昇すれば米ドル円&豪ドル円は上昇、反対にユーロ米ドルは下がることになるでしょう。
ですので、今後は、1万7千ドルの安定回復に向けて値を戻してきたNYダウをはじめ、豪ドル円と米ドル円の動きに要注目していかなくてはなりません。