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英中銀利下げ!量的暖和再開で追風?ポンド急落今後のゆくえ

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イギリスのEU離脱は、金融政策にも大きな影響を与えることになっていますが、イングランド銀行が利下げを踏み切るのは、リーマンショック以来ほぼ7年ぶりの出来事です。

量的緩和を約4年ぶりに再開

イングランド銀行は、金利を過去最低の0.25%に引き下げ、市場に資金を供給するための量的緩和を、約4年ぶりに再開することになりました。

国際に加えて、9月からイギリス企業の社債なども合わせて最大100億ポンド購入するという方針で、拡大される資産の購入枠は、日本円に換算して合計9兆3000億といった数字になっています。

イギリスのEU離脱が決定してからは、景況感が悪化が大きく目立っていることから、中央銀行は景気の底荒れを防ぐ方針を打ち出したということです。

金融政策 量、質、金利と3次元でフルセット

金融政策の量、質、金利と3次元でフルセットの金融政策を出してきました。

緩和自体は、前回から予告していたものですから、大方の予想通りだったのですが、フルセットで出してきたということが想像を超える部分でした。

それだけ、イングランド銀行の危機意識の強さ、及び強い意志や能力の強さを表明したかったと捉えることができます。

しかし、不透明感はもっと先から押し寄せてくるので、今ここまでやらなくても良かったのではないかという声も出ています。

当然その先は、政治の動きに期待をしているわけですが、今はまだ政治が動けないので金融政策が動いたという格好になっています。

あと年1回の緩和もありうる

さらに、あと年1回の緩和もありうるという状況で見ています。

なぜなら中銀は、マイナス金利こそ否定はしていますが、追加の緩和は十分ありえるといったトーンだったからです。

今のところ、英国ではマイナス金利といった筋書きはまだ遠いようで飛躍していると見られていますが、EU離脱リスクが今後増大することがあった場合には、景気の後退を防ぐためにあらゆる行動を取るといっているわけですから、可能性がないとは言い切れないかもしれません。

発表後はポンド急落!思惑が飛び交う値動き

利下げに関しては市場も織り込んでいましたし、予想通りといった内容です。

資産買い入れに関しては、半々くらいのコンセンサスで分かれていた状況でしたが、600億ポンドという金額は予想の中でもかなり高い水準であったと言えます。

社債の買い入れや銀行向けの資金供給なども合わせて満額回答となったことから、コンセンサスをやや上回る形となり、結果的にポンドが急落する値動きとなりました。

発表のすぐ前までは、ポンドは上へと抜けていくかのような動きをとっていましたので、結果的には利下げに反応したというよりは、BOE総裁のメッセージやMPC議事録の内容に反応したというふうに見ることができます。

カーニーさんのメッセージや議事録が示す内容から、日本と同様にマイナス金利へと舵を切る可能性もあるのではないかといった思惑が飛び交うこととなり、思惑が飛び交りました。

今後ポンドの動きはどうなる?

日足チャートを見ると、レジスタンスとして見えるのが1.35付近にあります。

今のところ、1.3から1.35というレンジの中にあります。

下は、ブレグジットで下げた時につけた下値が、下限のラインとして見ていてそこを割ってくるのかどうかを見ています。

ポンド筋のショートが8万枚を超えるポジションとなっていますので、こちらがどのように推移していくのかを見ていくことになります。

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