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ECB金融政策の現状維持で失望!円高トレンドは終了?

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ECBの決定は、世界のマーケットへどのような影響を及ぼしたのでしょうか?

ECBヨーロッパ中央銀行は、8日の理事会で金融政策の現状維持を決めました。

これらの発表を受けて、市場の失望感を誘う結果となりましたね。

市場では債権の買い取り期限に関して、延長されるのではという期待が高まっていましたが、ECBの決定を受けたことでユーロが上昇したことから、ドイツの株価も強い影響を受けて軟調な値動きでした。

アメリカ株式市場も指標が少なく、影響を受けやすい状況でした。

これだけ強く失望されたということは、それだけ反対に期待が高かったといえます。

借入期間の延長だけではなくて、制約や上限を外すという期待もあって、国債がもう少し買われるのではないかという期待が強くあったということでしょう。

ユーロ圏の景気回復を下支え

ECBドラギ総裁は、これまでの政策効果をしっかりと見極める方針だということを示しました。

「婚活的な政策は、暖和的な環境を確実にして、ユーロ圏の景気回復を下支えしている」

このように述べたほか、
「物価上昇の目標達成に向けて、大規模暖和の継続が必要」だと強調していたのが、印象に残りました。

経済成長率&インフレ率は下方修正

今回ECBは、最新のユーロ圏経済見通しを合わせて公表し、来年の経済成長率を、経済成長率&インフレ率と共に下方修正しました。

【経済成長率】1.7% → 1.6%
【インフレ率】1.3% → 1.2%

ドラギ総裁の返答に口が重い場面も

関係者からの質問で、景気はそこそこ良いけれどもインフレ目標に対してまだ距離があるのに、なぜ追加緩和をしないのですか?

という質問に対しては、ドラギ総裁の返答にちょっとつまった部分があって、口が少し重くなる場面もありました。

ECBからすると、景気の上昇にくらべてインフレ目標にはまだ距離がある部分に対して、なんとかもう少し長持ちさせる必要があると考えているようにも受け取れます。

ドル高円安の動き

ECBが追加緩和に否定的な見解を示したことで、欧米では長期金利が大幅に上昇しました。

この影響をから、円がドル及びユーロに対して下落するという動きになりました。

アメリカの金利上昇が支えとなって、円は102円台で底堅い動きとなる見方が強くなっています。

景気の水準自体は悪くなく、ブレグジットの影響も落ち着いていて、センチメントも悪化していません。

ドル安円高トレンド終了する?

ドル円はこれまで年初来8ヶ月に及ぶ、ドル安円高トレンドが継続してきました。

ドル安トレンドを抜けようとする場面で、何度も押し返される事が続いてきましたので、こういった流れが継続している場面では、投機筋はドレンドにのってポジションを維持する傾向が強いですから、ドル売り円買いのポジションを維持、あるいは積みましてくる可能性が高いと判断できます。

シカゴ通貨先物の円ポジションを見てみると、先週から投機的な円買いポジションの在庫水準が維持されている状況です。

ただし、次回のFOMCで利上げスタンスが確立するだけでも、ドルが底堅く推移してドル高円安トレンドにに向けてトライする動きとなるでしょう。

こんどこそ、円高トレンドに終止符が打たれることになると、投機筋はこれまで積み上げてきた円ポジションを手放すことになります。

これらの動きと底堅い円安方向への動きがあいまって、ドル安の動きが終了する重要な局面を迎える事になるとみられていますので、注意深く追いかけていきます。

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