
米雇用統計が好結果でもリスクオフ!日経平均とドル円の違いとは?(1/17)
さて、年明けから引き続き波乱の展開が継続しています。
中国による人民元の基準引き下げをはじめ、中国株式マーケットではサーキットブレーカーを導入したことによる市場への強い警戒感が益々大きくなっています。
また、原油に関しては先行き不安定な状況は根強く、外部の要因による影響が悪い材料が重なっている状況に変わりはありません。
日本のマーケットが祝日となっていた週明けの11日は、朝方の取引が活発ではない時間帯に米ドル円は116.60円付近まで大きく下落してきました。
その後は、中国の貿易収支が好調な結果であったことや、人民元が少し安定感を見せてきたことで徐々にですがリスクオフな環境が落ち着いてきたかのように見えました。
ところが、米ドル円が118円台まで上昇して少し戻してきたところから、週末にかけては再度下落局面へとリスクオフの展開となりました。
15日は、ついに原油が30ドルの大台を割り込んでしまい、29ドル台に突入することとなってしまいました。
また、米10年債が買われることになり金利が低下。
一時は利回りが2.0%を割り込むところまで低下しました。
それに合せて、NYダウに関しても前日と比べて、一時は530ドルにも及ぶ大きな下落となりました。
このような激しい乱高下を見せるマーケットですが、米ドル円に関しても2015年の8月につけた116円台の安値を間近に迫ってきています。
日経平均とドル円の違いとは?
日本市場も例外ではなく、1月4日の大発会から6日連続で下落を見せ、戦後初となる記録を出すなど激しい展開にマーケット参加者も動揺を隠せないようです。
しかし、よく見てみると為替マーケットの米ドル円相場においては、日経平均株価とは若干異なる値動きをしているようです。
どういうことかと言うと、日経平均を見る限り一目均衡表の雲下限を下へと突き抜けていったことから、三役逆転が起こっていますが、ドル円で見た場合はまだ一目均衡表の雲の中に位置していて、まだ雲を下へは抜けていません。
この状況から、ローソク足が雲の中にあって雲を抜けずにいる場合は、引き続きもみ合いだと判断することができます。
下落トレンドに違いはありませんが、下への勢いは判断が難しい状態だとも言えますので注意が必用です。